住宅購入のためにローンを組もうと思ったら、自分の知らないところで信用問題に問題が発覚。(CICや信用問題についてはこちらをご覧ください→リンク)
いろいろ心配して調べたりもしましたが、はっきり書いている記事もなかったので自分の経験を書いておきます。結論を先に書くと、異動がついていても内容次第で住宅ローンは組めます。今回はそこに至るまでのお話です。

目次
問題発覚するまで
自分の信用情報に問題があることがわかったのは、住宅展示場で申し込みをした時です。
展示場で見積もりを作るための予算を知るために、あるハウスメーカーさん(Aにしておきます)経由で銀行の事前審査に申し込んでみたら、Aから「審査が通らなかった」とのお話でした。個人情報の関係で銀行も詳細は教えてくれない、とのことでしたが、「金額が少ない」とかではなく「通らない」というのは信用情報に問題がある可能性が高い、とのことで自分でCICを確認してみたところ、まさかの「異動」の2文字が…。(CIC見方はこちらの記事をご確認ください→)
まさかの携帯電話未払い
内容を確認すると、携帯電話会社への支払い。実はこれ、最近増えているパターンとのこと。
携帯電話の支払いを「電話が使えなくならなければいい」と適当に支払い遅らせたりする人は、特に若い人には多いかもしれません。ですが、この携帯料金支払い、通話料以外に本体代金の月払いも一緒になっているケースがあります。携帯ショップで新品で契約すると、普通はそうなっているはずです。つまり、携帯料金を払わないと、本体料金の分割ローンを滞納にしてしまっているということになりかねないわけです。
ですので、携帯料金未払い=ローン未払いとなってしまい、信用情報に傷がついてしまう、ということになります。
特殊なケース
自分の場合は特殊で、実は支払いが終わる前に携帯キャリアを変更していたのですが、そちらの会社から「本体料金の支払いが11月まで残っています」と言われていました。ですので、そこは注意していて、11月まではきちんと引き落とされているのは確認していました。
そして12月は引き落としがかかっていないのを見て、支払いが完了したものと思っていたのです。
ですが、今回CICを見たら残っているのは、その携帯料金。慌てて確認したところ、どうやら11月というのは、11月分、つまり支払いは12月まで支払いはあったようなのです。12月に引き落としがされなかったのは、残高不足が原因でした。
当然、携帯会社は督促を出しますが、これは普通郵便で来るらしく、自分は引っ越ししていたため、その郵便は届かなかったのです。転送期間はすでに過ぎていて、携帯電話の請求書はwebだったので、住所変更しないまま解約していたのが原因でした。
最後の1回の支払いだけで、金額としては4000円。ただ、これでもローン滞納という結果には変わりなかったのです。
ローンで苦戦した時期
未払いがわかってから、当然すぐに支払いを済ませましたが、未払い期間は4か月になりました。Aハウスメーカーさんからは「『異動』がついていると厳しい。消してもらうように携帯会社に交渉してほしい」と言われ、交渉しましたが結果は駄目でした。
CICは株式会社ですが、その記録は各企業から来るものであり、情報元の企業が訂正すれば、CICの情報も訂正される、という流れです。ですので、携帯会社に電話連絡したり、ショップに直接行ったり、かなり粘って話しましたが、「間違いでない限り、記録を訂正することはできない」とのことでした。
その結果を踏まえ、Aハウスメーカーさんから銀行に話をしてもらいましたが、いくつか聞いていた都市銀行はNG、もしくは金額が伸びないとのことで、このハウスメーカーさんからは「力になれそうもない」とお断りされてしまいました。
別のハウスメーカーさんと
同時期にやはり見積もりを依頼していた別のハウスメーカーさん(Bにします)とも同様の話になりましたが、銀行はやはりNG、しかし、ノンバンクであれば大丈夫とのことでした。そのため、Bハウスメーカーさんとこのあとはお話をしていくことになりました。
ここで別事情もありまして、銀行の融資は前年の源泉徴収票が目安になるわけですが、前年は自分が転職したため、年収が一番低かった年でした。そのため、時期を見て、新しい源泉徴収票で見るのがいいだろう、ということになりました。
年が変わる数か月の間、ハウスメーカーさんのイベントに参加したり、TOTOやLIXILのショールームで見積もりを先に出してもらい、Bハウスメーカーさんと打ち合わせをしながら、新しい源泉徴収票が出るまで、時間を無駄にしないように動いていました。
金利問題
しかし、その打ち合わせの中で出てきた問題として、ノンバンクの住宅ローンは金利が予想以上に高いということがわかりました。
通常の銀行のローンであれば変動相場では0.6~0.8%くらいのようですが、ノンバンクでは3%くらいと言われたのです。最初は2%くらいと言われていましたが、後々で確認したら3%くらいと言われました。(ここについては、先方がごまかしていたのか、こちらが聞き間違えていたのか不明です。)
他にフラット35という選択肢もありましたが、こちらは勤務している会社の福利厚生にもなっていましたが、申し込み前に相談したところ、「フラット35は公的融資になるので、異動がついていると難しいかもしれない」と言われていたので諦めました。
このような事情から、しばらくの間は3%しか方法はないんだ、と思い込んでいました。
この事情が変わったのは、そろそろ年が変わるかな~くらいのことです。
Cハウスメーカーさんのイベントにて
ショールーム訪問やBハウスメーカーさんとの打ち合わせがひと段落したころ、Cハウスメーカーさんから資料が送られてきました。以前、資料請求だけしたことがあったので、その時のデータから送られてきたようです。
曰く、イベントがあるから来てください、とのこと。Bハウスメーカーさんでイベント慣れしていたことと、その集合場所になっている展示場が自宅から車で5分と非常に近かったため、気まぐれで申し込んでみました。
そのイベント後、当たり前の流れで営業の話になったのですが、現状を正直に伝えたところ、Cハウスメーカーさんから「銀行ローンでいけるんじゃないか」という話が出たのです。ハウスメーカーさんから銀行に連絡してみるので、一度会ってみませんか、とご提案いただきました。
地方銀行さんとの面談
その後ほどなくして、Cハウスメーカーさんの設定である地方銀行の方とお会いすることができました。そちらとお話したところ、「可能性は十分あるので、まずは事前審査を出してみましょう」とのことになりました。
ただ、この面談にあたって、源泉徴収票の他、現在の給与明細や異動がついてしまった時の通帳など、資料を準備してくるように言われました。
現在の明細については、源泉徴収票が新しくなる前だったので、今年度の年収がどのくらいになるのか確認が必要とのことで、その年の毎月の給与明細ほぼ1年分を持っていきました。また、通帳についても、未払いが発生した時の実際の支払い能力を確認したい、というのが理由だそうです。
それらの資料を持って面談をしました。銀行の方と話すのは初めてだったので、いろいろお話を聞かせていただき、
・異動がついていても条件次第では普通にローンは組める
・紹介のハウスメーカー以外でもローンは組める
との確認を取りました。(後者はCハウスメーカーさんが中座している最中に聞きました。)
ここについて補足をしておくと、通常、銀行のローンの場合、融資できる金額は融資を受ける人物の収入などで決まり、金利はハウスメーカーや物件によって変動するそうです。ただ、金利については「同じようなメーカーなら基本は同じ金利」と言われました。
自分はA、B、C3つのハウスメーカーさん相談し、契約したのはまた別のハウスメーカーだったのですが、それぞれ、目安になる金額(坪単価)はバラバラです。それでも、一般的に有名なハウスメーカーさんだったので、どのメーカーさんでも同じ条件で大丈夫と言われました。
事前審査の結果
結果が出るまで2週間ほど待ちました。「多分大丈夫だけど、異動がついているため、審査の流れが違うから時間がかかる」と前もって言われていたのですが、やっぱり待っている間は気が気ではなかったです。
結果、金額、利率ともほぼ予想通り、つまり普通の方と同じくらいのローンを組むことができるようになりました。給与口座をそちらの銀行に変更するように指定されたり、契約時に完済証明書の追加提出を求められたりはしましたが、それくらいは大した問題ではないと思っています。
滞納の金額は4000円と小さいですが、それよりも、それを支払う金額が別口座にしっかり入っていたことは評価対象になったようです。また、特に言われていないのですが、自分の勤務している会社が大きいのが影響しているかもしれません。勤続年数は1年そこそこですので、そこまで影響していないかと思います。
ただ、今回の件で思ったのは、安易にハウスメーカーさんに任せっきりにせず、場合によってはダメもとでも直接銀行に行ってみるなどの行動はしてみてもいいかもしれません。
最初は、「高い金利になっても後で借り換えすれば」とか思ってましたが、借り換えしようと思ったときに、希望の借り換えローンが組めるとは限りませんし、やはり金額が大きいので、できることはしておいた方がいい、と改めて思いました。
